生産アドバイザー 津島正幸さん

昭和47年、千葉県立佐原高校を卒業。平成3年、「食と農を考える」をテーマに、㈲イマジンコーポレーションを設立する。また、「あやめ生産組合」を立ち上げる。
「良い野菜とは、食べた人の健康を増進させるものではないか」との信念を持ち、「科学的で自然に合った農法がどこかにあるはずだ」との思いで探し求める。その過程で佐藤政二代表とめぐり合い、平成3年に「生体システム実践研究会」に入会する。
現在、㈲イマジンコーポレーション
取締役社長あやめ生産組合 専務理事
日本の主食であるべき「米」は国民からそっぽを向かれています。「米」の生産量は減り、消費量も減り、生産者からも消費者からも見放されつつあります。このような現状を、私は大変嘆かわしく思います。
「農業」とは何でしょうか?私は思います。農業は「命を育む産業」であり、「食する人の命と健康に直接かかわる産業」です。そして、「環境を良くする産業」であり、「国の中で一番重要な産業」であると、私は信じています。
「米」とは何でしょうか?「米」は「日本の食文化の基本」であり、「日本人の食の中心」です。日本人にとってまさに「命を育む中心の食」であるべきものです。
昭和40年以降のわが国での「米」の扱われ方を見るにつけ、見るに忍びないものがあります。日本人の食の中心である「米」を、古来より続く名誉ある立場に立ち返らせたいとの思いが、「命仁」の栽培に携わる事へと、私を駆り立てました。
そもそも「米」は何故、主食になっているのでしょうか?そこには「米」の持つ素晴らしい能力があります。人間は寝ないと死にます。寝る事によって疲れが取れ、元気づきます。眠りの持つこのような機能を「眠りの活性」と私たちは呼んでいます。何年もの間、放っておいた種が発芽するのも、この機能に因ります。長い間に渡り命を保っておく、このような能力を生物はみな本来持っていますが、「米」は特に多く備えています。
栽培の過程で「米」の持つ「眠りの活性」の能力を高める事により、「米」を「命を育む中心の食」たらしめたいと私たちは願っています。
「家族団らんの中で、家族みんなが、笑顔でご飯をほお張る」…。そのような姿を思い描きながら、「さて、みんなから愛される米になるには、何が必要なのだろうか?」と、思いを巡らせました。「私にできる事は何だろうか?」「生産者の立場でできる事は何だろうか?」「流通を担う立場でできる事は何だろうか?」…。いくつかの思考錯誤を経て、現在のような取り組みをしています。
栽培現場では、農業の基本に立ち返り、一つ一つの農作業を手間ひまかけて地道に行っています。ラクして良いものができる、魔法のような農法はありません。どのような農法にしろ、良いものを作るには手間ひまかけます。
「命を育むお米」はどのようにして栽培するのでしょうか?私たちは「田んぼの土の状態を良くする事」を第一に考えます。いわゆる「土づくり」こそが農業の基本と考えます。
目には見えませんが、土の中には様々な種類の微生物が生息しています。これらの微生物の数の割合を調える事は「土づくり」の重要な一要素です。
ちょっと見ただけでは砂の粒の集まりですが、土は水分を含み、空気も含んでいます。これらの固体・液体・気体の割合を調える事も「土づくり」の重要な一要素です。
「土壌検査」を行い、土に残っている各肥料の成分量を調べ、足らないものを補い、各肥料の成分量の割合を調える事も、また「土づくり」の重要な一要素です。
山の土は、誰も耕さず、肥料を撒かなくても、土は柔らかく、生命を育みます。大地には、そのようなエネルギーが存在します。そのような大地の持つエネルギーをも「土づくり」や栽培に取り入れるのが、私たちの農法の特徴です。
「土づくり」の、どの作業を見ても簡単なものはありません。地道な作業の積み重ねが良い結果をもたらします。
さて、植える稲ですが、健康な稲を育てるには、発芽前や苗の時にも、それぞれの過程で施す作業があります。
「米は収穫までに八十八の作業がある」と言われます。稲の生育状況を見る目を養い、それぞれの作業を、時期を逸せず、適切な時に適切な施しをする事が、稲の病気を防ぎ、農薬に頼らない健康な稲を育て、「命を育むお米」の収穫に繋がります。
収穫した「米」を貯蔵しておくと「味が落ちる」と一般的には言われます。
貯蔵の段階で「米」の味を落とすのではなく、むしろ、より美味しくなるようにはできないだろうか、と私たちは考えました。数々の実証実験から、「貯蔵環境を良くすれば、それは可能である」との結論に、私たちは至りました。
「命仁」は、このような貯蔵環境を良くする技術で貯蔵されています。貯蔵する事で、ますます「命を育むお米」へと生長しています。
また、精米する際にも同様の技術を用いています。出荷場で精米する事で、ますます価値ある「米」へと育てています。
このように、発芽前から始まり、苗、田植え、生長、収穫、貯蔵、流通を経て、お客様のお手元へ届くまでの多くの過程で、「命仁」は「命を育むお米」へと生長します。
人一倍の手間ひまをかけて、私たちが「命を育むお米」にこだわるのは、「米」が「日本人の食の中心」であり、「命を育む中心の食」であって欲しいという願いからです。
- 生産者 地布久勝夫さん

- 生産者 猪野尾信さん

- 生産者 渡邉克雄さん

- 生産者 増田正好さん




